ストレッチ効果の最大化

「ストレッチをしているのに身体が柔らかくならない」お客様からそのように言われることが良くあります。ストレッチは伸ばすという意味の通り、筋肉を伸ばして身体の柔軟性を高める運動のことを指しますが、この効果を最大限に高めるためには正しいやり方で行うことが大切です。今回はその正しいやり方についてご紹介していきます。

ストレッチの正しいやり方

筋肉はその両端が腱によって骨とつながっています。身体の中心から近い方が起始、身体の中心から遠い方が停止です。この起始と停止を以下に引き離せるかがストレッチのカギとなります。

例をとってみてみましょう。大腿後面にあるハムストリングスの1つである大腿二頭筋は、起始が骨盤の下の方にある坐骨結節、停止が膝の後ろ側にある腓骨頭となっています。この基礎と停止を引き離すためには骨盤を前傾させ(まっすぐ立てる)なければなりません。大腿二頭筋が硬い方は、骨盤が後傾する(丸まる)傾向にあります。骨盤が後傾した状態では大腿二頭筋を最大限伸ばすことができません。太ももの裏を伸ばしたい時にはまず最初に骨盤を立てるように意識してみましょう。筋肉が固まっていると骨盤を立てるだけでも痛いことがありますが、そういった場合無理にそこから伸ばそうとしてはいけません。ゆっくりと呼吸ができるくらいの伸ばし具合で止め、1分間ほど保持しましょう。1分の間に徐々にその姿勢をとることが楽になってきたら上手くストレッチができている証拠です。

さらにストレッチ効果を高めるために

筋肉は温まっていると良く伸び、冷えていると伸びづらいという特性を持っていま。そのためストレッチを行うタイミングは身体が温まっている時がおすすめです。運動の後やお風呂上がりなどは身体が温まっているので、ストレッチをするのにうってつけのタイミングと言えます。

ストレッチを行っているときの呼吸も、効果を高めるためには重要です。息を止めてしまうと筋肉が伸びないばかりでなく、かえって硬くなってしまう場合もあるのでストレッチ中は鼻から吸って口(又は鼻)から吐くように静かに呼吸をするようにしましょう。

最後に

ストレッチは一朝一夕で効果が出るものではありません。半年、1年と長い期間継続することでようやく効果が表れるものです。継続は力なりというように、コツコツと毎日続けて少しずつ身体を柔らかくしていきましょう。

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