筋・筋膜性の腰痛

腰痛はその8割が原因不明と言われています。痛みを感じて病院でレントゲンをとっても何も異常がなくて湿布や痛み止めを処方されたという経験をお持ちの方もいるのではないでしょうか。今回はその原因不明の腰痛の中で可能性の1つとして挙げられる筋・筋膜性腰痛についてご紹介します。

筋・筋膜とは

身体には筋肉とそれを覆う筋膜という組織が存在します。鶏肉を例にすると鶏肉の身の部分が筋肉で、皮をはがした時にくっついている薄い膜のようなものが筋膜です。筋・筋膜性の腰痛はこれらの組織に対して突発的もしくは慢性的にストレスがかかることで痛みが生じます。このようなストレスはメカニカルストレスといい、筋肉や筋膜などの組織を「伸ばす」「ねじる」「曲げる」など物理的な刺激のことを指します。無理な姿勢で重いものを持ち上げたり、姿勢の悪い状態が長時間続くとこのメカニカルストレスが蓄積するため、痛みが生じてしまうのです。

筋・筋膜性腰痛の予防

この腰痛を予防するためには腰周辺の柔軟性を保つこと、長時間姿勢を固めないことを意識してみましょう。腰周辺だと股関節、特に腿裏のハムストリングスやお尻の大殿筋のストレッチが有効です。デスクワークなど長時間しわっていると「圧迫」というメカニカルストレスがかかるので、これらの筋肉は特に硬くなりやすいです。長時間、具体的には30分以上座っているときは、適度に背筋を伸ばすなどして同じ姿勢をとらないように心がけましょう。

日頃のちょっとした習慣で腰痛は予防、改善できるかもしれません。股関節のストレッチ、座っているときの姿勢など少し意識を向けてみて下さい。

関連記事

  1. 関連痛とは

  2. 腰椎椎間板ヘルニアの対処法

  3. 外反母趾の改善

  4. 頚椎症とは

  5. テニス肘

  6. 痛みはなぜ治らないのか

閉じる