糖尿病の改善

現代の日本は生活習慣や食事などあらゆる面で欧米の文化が浸透しています。文化の発展としてこれは喜ばしい半面、健康面では生活習慣病が増加するという事態にもなっています。今回は生活習慣病の中でも、今や日本人の5~6人に一人が罹患しているという糖尿病についてご紹介していきます。

病態

糖尿病には1型糖尿病と2型糖尿病という2つの種類が存在します。1型糖尿病は自己免疫性に膵β細胞が破壊されることでインスリン分泌量が低下することで高血糖状態に陥ります。これに対して2型糖尿病は関連遺伝子や生活習慣の乱れによってインスリンの分泌が低下又はインスリンの作用が低下することによって高血糖状態になる疾患です。

治療方針

1型糖尿病の治療としては薬物療法が適応されますが、2型糖尿病は初期の治療方針として食事療法と運動療法を適応します。

〇食事療法

食事を改善することで体重やHbA1C、コレステロール、中性脂肪などの数値の改善が見込めます。食事で気を付けることは血糖値の上昇を緩やかにすることです。このための方法として、食べる内容と食べ方に注意しましょう。食べる内容として推奨されるのは低GIの食品です。GIとはグリセミック・インデックスの略で低GIの食品は血糖値の上昇が緩やかになります。選び方としては白米より玄米、食パンより全粒粉パン、ジャガイモよりサツマイモと言った感じです。食べ方の注意点としては早食いを避け、よく噛むことです。1回あたり30回などルールを作るとわかりやすくなります。

〇運動療法

食事療法に加えて運動療法を取り入れることでさらなる数値の改善が見込めます。運動療法のガイドラインとしては、1回15~30分以上で1日に8,000~9,000歩の歩行を週3回以上というのが目安です。レジスタンストレーニングと併用したり、長時間の座位を避けて合間に軽い活動を行うことでさらに効果を高めるとこができます。

まとめ

糖尿病を含めた生活習慣病は現代病と言われています。文化が発展して生活様式や食事が多様化した現代で健康を維持するためにも、身体にとっていいこと、悪いことを正しく知り、取捨選択していく事が必要なのかもしれません。

 

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