季節の変わり目は自律神経のバランスが崩れやすくなる、そういった話を聞いたことはありませんか?自律神経とは体の中を一定に保つ恒常性(ホメオスタシス)の働きを担うものであり、交感神経を副交感神経の2つが存在します。自律神経のバランスとはこの2つの神経のバランスのことを言っています。今回はこの自律神経のバランスを具体的な例を交えながらご説明していきたいと思います。
自律神経の働き
交感神経と副交感神経は対になるように、正反対の作用を及ぼします。例えば全力で走ると、心拍数が上昇します。これは交感神経の働きです。もし交感神経の働きが悪くなると、全力で走ろうとしても思うようなパワーは出せないでしょう。ご飯を食べた直後眠くなるのは、たべたものを消化するために内蔵の活動を促進しようとしている副交感神経の働きです。もし副交感神経の働きが悪くなると食べたものをうまく消化することができなくなり、肥満や小食になってしまう原因となるでしょう。
交感神経と副交感神経のバランス
自律神経が正常に働いていると交感神経は主に朝~昼、副交感神経は主に夕方~夜にかけて優位に働きます。一方が優位の時はもう一方はしっかりと休んでいる、このような状況が理想的ですが、生活習慣が乱れていたりストレスの多い日々を送ったりしていると、どちらかが過剰に働いたり、反対にうまく働かなかったりする場合があります。これが自律神経のバランスが崩れている状態です。このバランスが崩れた状態になると頭痛やめまい、倦怠感など体の不調につながってしまいます。
バランスを戻すために
自律神経のバランスを整えるためには、規則正しい生活習慣を身につけることが一番の方法です。しかし仕事柄これが叶わない方も多いかと思います。そんな方にオススメなのは定期的な運動や身体のケアです。適度な運動とマッサージによるケアは血流をよくしたりストレスを解消したりする効果があるので、定期的に行うことで自律神経のバランスが取れた状態を維持することができます。散歩やストレッチも自律神経を整える日々の習慣としてはオススメです。
最後に
季節の変わり目の何とも言えない不調は自律神経が原因となっている可能性があります。体調を崩しやすい時期だからこそ、運動や身体のケアを意識的に行ってみましょう。