頭が良くなりたい
そう思ったことは誰しもあるのではないでしょうか?
私もあります。
特に30過ぎてからは物も覚えられないし、頭のキレも悪くなっているような気がして困ります。
今回はそんな私と一緒に頭を良くしていきましょう。
頭の良さは何で決まるのか
そもそも頭のよさとは何で決まるのでしょうか?
「脳の大きさ」とか「脳細胞の数」とかどこかで聞いた覚えがないですか?
しかし、そのどちらも間違いであり、頭の良し悪し、つまり脳が機能的か否か、に関しては、
「脳の各領域の連携が取れているか」が最も大きく関わっています。
脳の連携を強化するには
では具体的に脳の連携を強化するには何をすればいいのでしょうか?
もうお気づきでしょうが、答えは運動です。
60歳の被験者たちを、ウォーキングを週に数回の頻度で1年間続けるグループと、
心拍数が増えない程度の軽い運動を1年間続けるグループに分け、MRIによる脳の働きを調べる実験が行われた結果、
ウォーキングを1年間続けた被験者たちの脳の働きが改善していたという研究があります。
MRIの画像によると、脳葉の連携、特に側頭葉と前頭葉、また側頭葉と後頭葉の連携が強化されたことを
示していたとのことです。
つまり、ウォーキングによって、脳の働きが良くなった、すなわち頭が良くなった、ということになります。
脳に変化を起こしたい
脳に変化を起こすためには、20~30分の有酸素運動で十分に効果があると言われています。
有酸素運動が脳に変化を起こすメカニズムにはGABA(ギャバ、ガンマアミノ酪酸)と呼ばれるアミノ酸が関係しています。
GABAは脳内の活動を抑制して変化が起こらないようにする、「ブレーキ」の役割を担っています。
運動を行うと、GABAの持つブレーキの作用が弱まります。
そうすると、脳は柔軟になり、その機能を再編成しやすくなるのです。
まとめ
以上のことから、「運動をすると頭が良くなる」ということが分かって頂けたと思います。
年を重ねるごとに頭の働きが鈍くなったと思っていたのは、実は若いころより運動をしなくなった事が、
本当の原因だったのかもしれませんね。
私個人としましても、ダイエットやボディメイクのことを中心に考えていたため、筋トレの方を優先し、
脳機能の改善に効果的な有酸素運動は、その脳に対する効果を知らずに、二の次にしていた節があります。
頭が固くなっていたようですね。
参考文献
アンデシュ・ハンセン「新版・一流の頭脳 運動脳」サンマーク出版,2022年9月