幼児期や思春期、老年期など人間はライフステージに合わせて成長しています。更年期とは40代~50代で主にみられるライフステージの1つで、体調の変化が著しい時期です。更年期は男女ともに存在しますが、今回はこの内女性の更年期に注目してお話していきます。
更年期とは
女性の更年期とは閉経前後の約10年間のことで、女性ホルモンの分泌量が徐々に低下していきます。
更年期には大きく分けて3つの症状が現れます。
1つ目は自律神経に関連した症状で、発汗や顔のほてりが出るホットフラッシュや、動悸、冷えなど身体の調整機能が不安定になります。
2つ目は精神的な症状で、イライラしやすくなったり、夜寝つきが悪くなったりします。
3つ目は身体的な症状で、関節痛やむくみ、便秘が起こります。
これらの症状には個人差があり、日常生活に支障をきたすような重い症状が現れる場合、これを「更年期障害」といいます。
更年期症状の改善
更年期症状を改善するための治療としては女性ホルモンを補充する方法が存在します。しかしながら、日常生活の見直しだけでもある程度の改善は見込めるでしょう。
最も重要なことは生活リズムを一定にすることです。朝起きる時間や寝る時間、食事を摂る時間などを毎日統一すると生活にリズムができて自律神経が整います。食事の内容としては5大栄養素をバランスよく食べるようにしましょう。加えて、適度な運動を毎日行うことも必要です。具体的には、日光の下で30分程度の有酸素運動ができると理想的です。通勤を歩きや自転車にする、朝食前に散歩をするなど毎日実施しやすいタイミングを見つけてみましょう。
まとめ
更年期は誰もが通るライフステージです。精神的にも身体的にも不安定な時期ですが、毎日のちょっとした”いい習慣”で健康的に乗り切りましょう。